太一ism -タイチズム-

山田太一(脚本家)さんのドラマ、文章、言葉を書き記し

「大学どこ?」 ~ふぞろいの林檎たち

発する人、場面、声色などによって、捉え方が違う言葉です。

ドラマ「ふぞろいの林檎たち」では、主人公の一人、仲手川良雄(中井貴一)が、有名大学同士のコンパに紛れ込み、見つかり、問い詰められる場面に使われます。

このあとに続く、他の有名大学生の、「聞くなよ」という嘲笑。

苦笑いの仲手川。

 

このほんの数秒で、

日本の学歴社会の暗部を視聴者に実に的確に表現している。

優位にあると認めながら、腫れものに触るまいという有名大学生、

優位者の前では卑屈になり、避けるような仲手川。

 

人間自分に優位性がある場面で、

有名大学生の気分が0%ではありえないと思う。

原罪のようなものだから、怖いけれど、

普段からそんな場面ならこうすべきだ、を考えなければと感じてしまいます。

 

ふぞろいの林檎たち - Wikipedia